2015年夏からミニバスケットボールの写真を撮り始めました。
まったくのカメラ素人、しかも想像以上に体育館は暗く、旅先で家族の記念写真を撮るようにはいきませんでしたが、今はこういった写真を撮っています。
そして、ミニバスだけでなく、中学バスケ、Bリーグ、Wリーグ、車いすバスケと毎年多くのバスケ試合を撮影しています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM]
バスケ写真の撮影をしていると、こんなことをよく耳にします。
「バスケ写真や室内スポーツ撮影は難しくて無理」
「体育館だと暗くてブレブレ写真になって綺麗じゃない」
「バスケ写真を撮りたいけど何が必要?どう撮るの?」
そもそも諦めてる方や困っている方が多いような気がします。
そんな声にお応えして、
カメラ初心者の方向けに、機材選びや撮影のコツをご紹介
していきたいと思います。
バスケットボールの写真を撮っていますので、その経験をもとに書きますが、
・バスケットボールやバレーボールなどの室内スポーツ
・卒業式/卒園式、入学式/入園式といった式典
・学芸会/文化祭、ピアノやダンスの発表会などなど・・・・
体育館で撮影する機会は案外多いものです。基本は同じだと思います。
(小学校の卒業式でも、バスケ撮影の時の設定で撮影してきました。)
カメラ初心者だけど、お子様のかっこいい姿を撮りたいママさんパパさんや、可愛いお孫さんを撮りたいおばあちゃんおじいちゃんのお役に立てれば幸いです。
今まで「機材編」「設定編」と書いてきましたが、今回は「撮り方」編です。
撮る時のコツというか、気にしている点を書きます。
(かなり時間が経っちゃいまいたが)
こちらが「機材編」です。
こちらが「設定編」です。
なお、使用しているカメラはCanon(キヤノン)ですので、モードの名称等はそれをベースに書いています。
それと、あくまでも自分が撮っている時に気にしている点なので、こうした方がいいんじゃないとかこれは違うんじゃないということがあれば、是非ご指摘ならびにご指導いただければと思います。
- はじめに
- ピントは「胸」
- 構図は「日の丸構図」
- 連写を活用
- ボールを入れて写す
- 後ろ姿もGOOD
- 縦撮りもイイですよ
- ちょっと離れた所から撮った方が撮りやすい
- 試合前のアップ時の試し撮りは重要
- 自分の許せるISO値を知る
- 選手の動きや特長を知る
- 親指AFは使っていません
- バスケのプレイ別サンプル
- まとめ
はじめに
最初に言っておきますが・・・
バスケットボールや室内スポーツなどの写真を暗い体育館で撮影する場合、どんなカメラやレンズを使っても、プロカメラマンじゃないので失敗写真を量産すると思います。
ピントが思わぬところに合っていたり、いいところなのにブレブレだったり、いつも失敗写真を量産しています。正直、失敗写真の方がはるかに多いです。
(これもピントを外してボケボケです・・・)
しかし、失敗写真をどんなに量産しようがかまいません。めげる必要もありません。
(たまに凹みますが・・・)
今はデジタルの時代。何枚撮ったっていいんです。
初めからそんなもんだと思って、いっぱい写真を撮りましょう。
何枚も何枚も撮れば、気に入る写真が何枚か撮れているはずです。
いっぱい撮っていると、撮り慣れてきて成功率も上がってきます。
失敗写真なんか気にせず、どんどん撮りましょう~
ピントは「胸」
ピントは、顔や瞳ではなく「胸」に合わせて撮影しています。
バスケなどのスポーツ撮影の場合、ユニフォームの胸の辺りには、大抵の場合「チーム名」「チームロゴ」が書かれています。
胸の「チーム名」「チームロゴ」にピントを合わせるように撮影すると、顔にもだいたいピントが合うと思います。
(顔がのけ反っていたり振り向きざまだったりすると合わないこともありますが)
もちろん、顔や瞳にピントを合わせることができれば一番いいと思います。
しかし、激しく動く選手の顔はそもそも狙うにしては小さ過ぎますし、バスケのようなスポーツ撮影の場合、突然動く顔に咄嗟にピントを合わせるなんて至難の業です。
顔にピントが合わず、背景にばっちりピントが合った写真を大量生産しちゃうかなと。
それに対して、胸は顔よりも面積が広いため「ピントを合わせやすい」です。
狙ったところが多少ズレてもユニフォームの上半身のどこかやお腹にピントが合っていれば顔にもピントが合う可能性が高いです。
動いていても止まっていても、とにかく常に胸にピントを合わせるようにすれば写真の成功率が高まると思います。
<サンプル①>
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/800,F1.8,ISO2000]
(ピント位置)
<サンプル②>
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F1.8,ISO2000]
(ピント位置)
構図は「日の丸構図」
撮りたい選手をフレームのど真ん中に捉えて「日の丸構図」で撮影しています。
日の丸構図は、素人写真の典型とマイナスイメージで言われることが多々あります。
しかし、そんなことは少しも気にする必要もありません。
いちいち構図を気にしていたら、小学生のミニバスケットボールであったとしてもシャッターチャンスを逃してしまいます。
ましてや、動きの速いBリーグなどだとせっかくのシャッターチャンスを逃します。
まずは、「撮れてナンボ」。
構図はトリミングでなんとかするとして、とにかく撮りたい人を「ど真ん中」。
動き続けていても、常に撮りたい人が「ど真ん中」になるようにカメラを動かしていけばいいと思います。
<サンプル①>
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/640,F2.0,ISO2000]
(トリミング後)
<サンプル②>
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1250,F2.5,ISO3200]
(トリミング後)
連写を活用
写真を撮る場合、1枚だけ撮るのではなく常に連写して数枚撮るようにしています。
狙った瞬間に1枚だけ撮る、というのが理想かもしれません。
しかし、突然動き回る選手、しかも前後左右に他の選手がいる状態では、ピントが合い気に入った動きで気に入った表情の写真を一発で撮るのはなかなか難しいと思います。
同じシーンでも数枚撮っておけば、最初はピントを外していても中にはピントが合う写真が撮れることがあります。
また、数枚撮っておけば、その中から気に入った動きや気に入った表情の写真を選ぶことができます。
ですので、撮影枚数は増えますが、常に2~3枚程度連写しておけば写真の成功率は上がると思います。
ただし、連写し過ぎるのは避けた方がいいと思います。
ある程度長い距離を何秒も連写し続けても、カメラと被写体との距離が変わるため、ピントを外すことが多くなると思います。
2~3枚、続けても5~6枚程度が自分には合っているかなと思います。
数枚撮ってこまめにピント合わせてまた数枚撮っての方が、ピントが合った写真が撮れると思います。
以下の写真は3枚連写で撮りました。
<サンプル1枚目>
全体的にピントが合いませんでした。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F1.8,ISO3200]
<サンプル2枚目>
ピントは合ってきましたが、顔がちょっとブルドッグな感じです。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F1.8,ISO3200]
<サンプル3枚目>
3枚目でやっと何とかなりました。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F1.8,ISO3200]
ボールを入れて写す
バスケ写真の場合、写真にボールが写っている方がそれっぽく写ると思います。
特に、シュートシーンの場合は、ボールが写っていると嬉しくなります。
ですので、自分の場合は、意識的にボールが入るように撮るようにしています。
もちろん必ずボールが入ってないといけないわけではありませんし、好みもありますので絶対ではありません。
なお、自分はシュートの際にボールが手から離れた瞬間の写真が好きですが、なかなかタイミングが難しく、まだ思うようには撮れません。もっと練習が必要です。
<サンプル ボールあり>
シュートしたボールが写っています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/500,F1.8,ISO1600]
<サンプル ボールなし>
こっちはタイミングを逃してシュートしたボールが写っていません。どちらがいいかは好みですが。。。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/500,F1.8,ISO1600]
後ろ姿もGOOD
もちろん、顔がちゃんと写った写真がいいのは分かっていますが、頑張る後ろ姿の写真も悪くないです。
ドリブルのスピードを上げた時とか、ロングシュートを打った後とか、レイアップシュートに向かう時とか、自分は後ろ姿の写真が好きなので結構意識して撮ります。
また、後ろ姿の写真の場合、例え白目でも鬼の形相でもどんな表情であっても関係ないですし、背中にピントが合っていればいいのでピント合わせもシビアではなく写真の成功率は高いです。
(顔のパーツがボケていたら気になりますが、髪の毛が多少ピンボケでも大丈夫^^;)
<サンプル①>
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/640,F2.0,ISO800]
<サンプル②>
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/80,F2.0,ISO160]
縦撮りもイイですよ
ミニバスやバスケを撮影する場合、カメラを縦にして撮る縦写真もイイですよ。
ミニバスやバスケの写真は、今はほとんど「縦撮り」で撮った縦写真です。
体育館など閉じた空間では移動ができないため、被写体との距離を自分の好きに離れたり近づいたりはできません。
その場合、「横撮り」りだと距離によっては全身が入らず切れてしまうことがありますが、そこを「縦撮り」にすると横撮りでは切れていた部分まで撮れるということになります。
サンプルの写真も、ほぼ同じ位置から撮りました。
「横撮り」だとボールも足元も入っていませんが、「縦撮り」だと全てを写真に撮ることができます。
それに、横写真だと左右に不要な部分が多くなりますが、縦写真だと不要な部分がなくなり写真もスッキリすると思います。
<サンプル横撮り>
[Canon EOS 80D + Canon EF85mm F1.8 SS1/1000,F1.8,ISO2000]
<サンプル縦撮り>
[Canon EOS 80D + Canon EF85mm F1.8 SS1/1000,F1.8,ISO2000]
なお、「縦撮り」をする場合、「バッテリーグリップ」を使うと楽に縦撮りできるようになります。
詳しくはこちらをご覧ください。
ちょっと離れた所から撮った方が撮りやすい
バスケ写真は近くから撮ると非常に迫力のある写真を撮ることができます。
BリーグやWリーグの試合では、ゴール下付近からオフィシャルカメラマンがかっこいい写真を撮影しています。
しかし、被写体に近ければ近い程、被写体の動きに合わせてカメラを右に左に大きく振る必要がでてきます。
バスケは特に横の動きや縦の動きが激しいスポーツなので、被写体に近ければ近い程、被写体の動きに合わせてピントを合わせるのは至難の業。
なので、特にあまり撮影に慣れていない場合は、ちょっと離れた所から撮った方が撮りやすいです。
ざっくり下に書きましたが、選手が同じ距離を移動した場合、近い距離と比べ離れた距離の方がカメラを動かす幅を少なくすることができるので、少し動かすだけで選手を捉え続けることができ撮影が楽になります。
ですので、自分がBリーグやWリーグを撮影する場合、だいたい2階席から撮影しています。
なお、望遠(ズーム)についても然りです。
自分もそうでしたが、なんでもかんでもズームズームと望遠レンズを使って被写体をできるだけ大きくアップで撮りたいと思いがちです。
しかし、望遠であればあるほど選手の動きを捉えるのが難しくなりピント合わせも難しくなります。
少し離れて撮るのと同様に、少し望遠ではなく広く(被写体が多少小さく)撮る方が撮りやすいと思います。
試合前のアップ時の試し撮りは重要
試合前に行われるアップの時に試し撮りをして、シャッタースピード等の設定をしておくといいと思います。
その際には、コート上の一か所でシャッタースピードを決めるのではなく、コート上の左右色んな場所にレンズを向けてコート上のだいたい全ての場所で撮影できるシャッタースピードに設定するのがいいと思います。
特に小学校や中学校の体育館の場合には、同じコート上でも場所により照明や太陽光の当りかたが全然違いますので。
先日行った小学校も、所々太陽光が入って、コート上に当たる光が場所によって全然違いました。(というか、いつもこんな感じです)
そして、同じ体育館であっても、その日の天気やらなんやらでカメラが感じる明るさは変わってきます。
カメラは人間の目より光に対してかなり敏感です。
前日は1/800秒で撮れたのに、今日は1/500秒・・・とかはザラです。
自分の許せるISO値を知る
これは撮り方ではなくて「設定」の話ですが・・・
事前に自宅で試し撮りをするなどして、自分の許せるISO値を知っておくと実際の撮影の際にカメラの設定が楽になります。
仕組みは全く知りませんが、ISO値を上げる(数字を大きくする)とカメラが光の量を電気的に増やして暗い場所でもシャッタースピードを上げることができるようになります。なんともありがたい。
しかし、その代償として、ISO値を上げれば上げる程、写真にノイズが出現してとても粗い写真になってしまいます。
バスケのような室内スポーツ写真の撮影は、できるだけシャッタースピードを上げたいのでISO値を上げることになりますが、その場合に事前に自分の許せるISO値を知っておけば、シャッタースピードは速く撮れたけれども後で見たら写真が粗くて汚くてがっかり・・・ということを避けることができます。
自分は、ISO値を「オート(カメラが適正なISOを決める)」設定にして、あらかじめ「ISOオートの上限値を好みの値」に設定しています。
そうしておけば、カメラが自動的に自分の許せる範囲内のISO値にしてくれるので、撮影の際にISO値を気にする必要がなくなります。
なお、ISO値によるノイズの感じ方は本当に人それぞれです。
カメラによってもノイズの出方は変わってきます。
ですので、こればかりは自分で許せるISO値を見つけるしかないかなと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
選手の動きや特長を知る
これも直接撮り方ということではありませんが、撮影にあたっては、撮影する選手の得意な動きや特長などを知っておくと撮影がより楽しくなります。
もちろん、知ったからといって次の動きを完全に予測することなんかできません。
しかし、「この選手はこういう時にあの動きをやることがある」とか「あの選手のシグネチャームーブはこれだ」とかを知っていると、次のプレイを予測してみたり、あの選手のあのプレイを撮りたいと思って狙ったり、撮影の楽しみが広がります。
また、「プレイタイムが少ない選手」や「(低学年とかで)ボールにあまり絡まない選手」ということが事前に分かっていれば、出場したら早目に大目に撮ったり、ボールに絡んだら逃さずに撮ることによって、後からチームの中で誰かだけ写真がない・・・みたいなことにはならないと思います。
自分も、娘が小学3年生の頃は試合に出てもほぼボールを触ることがなかったので、こんな感じの走っている写真ばかり撮っていました。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/500,F1.8,ISO640]
親指AFは使っていません
よく「スポーツ撮影だと親指AFがいい」と耳にします。
自分もたまに親指AFを使っているのか?と聞かれることがあります。
しかし、自分は親指AFは使っておらず、普通にシャッターボタン半押しでピントを合わせて撮影しています。
親指AFとは、簡単に言うと、ピント合わせを別のボタンに設定し「親指でピントを合わせて人差し指でシャッターを切る」ようにすること。
確かに便利だと思います。
ですが、その動作が自分には合わないようで、普通にシャッターボタン半押しでピント合わせの方が楽にピント合わせができます。
また、親指をピント合わせに使うので、自分の場合はカメラをしっかり構えることが難しくなりました。
ということで、自分は「親指AF」を使っていません。
「親指AFを使うべし」ではなく、使ってもいいし使わなくてもいいし、撮りやすい撮り方でいいと思っています。
なお、「親指AF」については、こちらに詳しく書かれています。
バスケのプレイ別サンプル
ティップオフ
撮り直しができないプレイなので何度撮っても緊張します。
ボールがトスされて一番高くジャンプした時を狙って撮っています。
でもやはり撮り損ねる時もありますので、念のためジャンプする前の写真も予備として撮るようにしています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/800,F2,ISO2500]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1250,F1.8,ISO1000]
レイアップシュート
レイアップシュートはバスケの花形プレイの一つですから是非撮りたいところ。
レイアップシュートを撮りたいので、コートのセンター寄りではなくゴール寄りから撮影することが多いです。
(ちなみに、撮影場所を変えられるミニバスの場合は、前半はセンター寄り、後半はゴール寄りで撮っています。)
だいたい、シュートに行くためにボールを抱えたくらいから連写しています。
ドリブルの段階からシュートまでずっとシャッターを押しっぱなしだと、肝心のシュートの所でピントが合わなくなることが多々あるのでご注意を。
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/640,F1.8,ISO3200]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F1.8,ISO2500]
ミドルシュート・ロングシュート
ミドルシュート・ロングシュートは、シュートを打ったちょっと後にボールが一緒に写るくらいを狙って撮っています。
ボールを一緒に写した「フォロースルー姿」を撮るイメージです。
レイアップシュートに比べて横移動があまりなく、多少長めに連写してもピントが狂いにくいので、シュートモーションから連写を始める感じで撮っています。
ただし、タイミングによっては、まだ手からボールが離れていなかったり、逆にボールが写っていなかったりと、なかなか思うようには撮れませんが。。。
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/800,F1.8,ISO3000]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/800,F1.8,ISO640]
フリースロー
フリースローは、打つことも打つ場所も分かっているので、バスケのシュートの中で一番撮りやすいプレイです。
ミドルシュート・ロングシュートと同様に、シュートを打った後のフォロースルー姿にボールを入れる感じで撮っています。
ただし、ミニバスなどブーイング文化のないバスケでは、フリースロー時は音を立てないようにみんな静かにしていますので、シャッター音が邪魔にならないよう(特にコートサイドから撮る時は)ボールが手を離れる瞬間からシャッターを切るように気を付けています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/500,F2,ISO1600]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/800,F1.8,ISO3200]
リバウンド
「リバウンドを制する者は試合を制す」というくらいカッコよくて重要なプレイですが、写真を撮るのは難しく自分はちょっと苦手です。
特に、ミニバスなんかだと何人もごちゃごちゃとゴール下にいる感じで、なかなか思うように写真が撮れません。
そういう場合は、リバウンド前のボックスアウトの写真を撮るようにしています。
ロングシュートやフリースローの2本目の時のボックスアウト、スペースの取り合いなんかを狙うようにしています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/500,F1.8,ISO3200]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/800,F3.2,ISO2000]
ドリブル
ドリブルもバスケを代表するプレイ、しっかり撮りたいところです。
通常、数メートルくらいはドリブルしますし、特にポイントガードなどボールを運ぶことが多い選手の場合は試合中に何度もシャッターチャンスが来るので、失敗しても撮り直しがきく比較的撮りやすいプレイです。
連写を使ってトライトライです。
ただし、カメラから見て奥から手前にドリブルしてくるような場合は、カメラと選手の距離が変わり長く連写をしてもどんどんピントがずれてきますので、ある程度こまめにピント合わせをしながら撮っています。
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F2,ISO1000]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1600,F2.8,ISO3200]
パス
パスは試合中に何度もやるプレイですが、いつどこにパスをするのかが分からないため、自分にとって実は撮影が難しいプレイの一つです。
タイミングが合っても、他の選手に被ってしまったり。
パスが来そうだと思って構えて、撮れたらラッキーみたいに思ってます。
なお、パスの時はシュート以上にボールを一緒に写そうと意識しています。
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/1000,F2,ISO1250]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/1250,F2.5,ISO3200]
ディフェンス
オフェンスと違ってディフェンスは地味ですが、大事かつ自分の大好きなプレイです。
ディフェンスをしている時は動きが止まる瞬間もありますので、バスケの中で一番撮りやすいプレイだと思っています。
加えて、オフェンス参加がなかなかできない選手もディフェンスは必ずやりますので、ディフェンスの時の一生懸命な表情はしっかり撮っておきたいです。
ただし、サンプル写真のように手前に相手選手がいる場合は、ピントが手前の選手に合ってしまいがちなので、そこだけ気を付けるようにしています。
[Canon EOS 80D + SIGMA Art 50-100mm F1.8 DC HSM SS1/640,F1.8,ISO800]
[Canon EOS 7D MarkⅡ + SIGMA Art 135mm F1.8 DC HSM SS1/800,F1.8,ISO3200]
まとめ
色々長々と書いてしまいましたが・・・
要するに①機材編、②設定編、③撮り方編を合わせて
・F1.8(F2.8)の明るいレンズ
・1/500秒以上のシャッタースピード
・ピントは胸、被写体ど真ん中の日の丸構図
で連写するのが基本だと思っています。
あとは、撮り慣れ。
何度も撮っていれば慣れてきます。
もっとこうしたいという欲も出てくると思います。
まずは、あまり難しく考え過ぎず、あまり機材や設定に拘り過ぎず、どんどん撮ることが上達への近道なんじゃないのかなぁと自分は思っています。
長々お付き合いいただきありがとうございました。
バスケ写真の撮影は楽しいですよ!
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