今までに使ってきたマイカメラについて。
今回は、
Polaroid(ポラロイド)
「JOYCAM」
の話。
1993年発売(多分)
定価は3万円はしなかったはず・・・
(ネットで調べてもJOYCAMの情報ってあまりなく・・・)
カメラのことは勉強したこともなく全くの素人であるが、子供の頃からカメラで写真を撮ることだけは好きだった(写りがどうのとか、ボケがどうのとかは全く関係なし)
特に、撮ってすぐに写真を見たいという欲求が小学生の頃から非常に強く、普通のフィルムカメラではなく、インスタントカメラが大好きだった
(当時は、フィルムカメラで撮影し、カメラ屋さんに現像に出し、しばーらくしてから写真として見ることができ、そこで初めて何がどう撮れていたのか分かる時代・・・)
なので、自分が小学生の頃に初めて手に入れたカメラは、ポラロイド1000という、白くてレインボーカラーが可愛いインスタントカメラだった
(出典:ポラロイド社)
残念ながら、もう手元にはない
何の設定もなく、シャッターボタンを押すと、写真が全面からべろ~んと出てくる
5球のフラッシュバルブを上にマウントし、フラッシュを使う毎に1球づつ燃え尽きていくのが面白かった
しかし、持ち歩きに適していない形状(今だったら逆にレトロな感じでいいのかもしれないが・・・)だったし、フラッシュバルブも使い捨てだしと不満も多かった
そこで出てきたのが、このコンパクトさが売りの「JOYCAM」
折り畳むことができるこの形状なら持ち歩ける、ということで、夏に神津島に遊びに行く前日に購入(購入した店も覚えている、今はもうなくなってしまったが)
全くもってコンパクトではなくゴツくて重いけど、デザインも質感もかなりよく、撮ったらすぐに見たい欲求を叶えてくれる最高のカメラだった
1995年にカシオのデジカメQV-10を購入するまで、よき友だった
折り畳み時の第一形態はこんな感じ
この形態でそのまま「カメラ」っぽいが、これは折り畳み時の形態であって、この第一形態では撮影できない(ゴム部分が経年劣化で白くなっていた)
これを撮影できる形態にトランスフォーム
このギミックだけでも惚れ惚れする
しかも、ちゃんと前カバーがレンズカバー、ストロボ部分がシャッターボタン誤動作用のカバーの役割になっているとか、もう最高
そして撮影できる第二形態に
この第二形態で撮影、ストロボも内蔵
デザイナーの方がどなたかは知らないが、工業デザイン的にもっと評価されてよいのでは?と思うほど、どちらの形態も素晴らしくかっこいい
オートフォーカス、一眼レフ(SLR Single-lens reflex)との記載が
(当時は全く気にもしていなかったが)
なぜタイトルにあるように「デジカメ的」なのか
今までのインスタントカメラは、べろ~んと撮った写真が一枚一枚出てきた
しかし、このJOYCAMは写真は出てこず、裏面に溜まっていく仕組み
そして、写真を取り出さずに「ピクチャーウィンドウ」で確認できる
まさしく「液晶ディスプレイ搭載デジカメ」的な感じ
デジカメ前夜、液晶付きデジカメの出現を予感させるものだ
でも、第一形態の時の背面なので、実は撮影時の第二形態では「底面」なる
なので、ひっくり返して写真をみる感じなのはご愛敬
こんな感じ
(出典:ポラロイド社)
右下の赤いボタンがシャッターボタン(右上のストロボの上にあるボタンは、シャッターボタンではなく、トランスフォームする時のロック解除ボタン)
スイッチは、上段が「明暗」下段が「セルフタイマー」
中央がファインダーで、ファインダー下にはフィルム残数を表示する小窓がついている
フィルムは、JOYCAM95という標準よりも小型のフィルムを使用する
標準が105mm x 82mmに対して、JOYCAM95は73mm x 55mm
電池をフィルムに内蔵(なので、カメラ自体に電池を入れる場所がない)
かなり小さいが、それよりも得るものが多く問題なかった
(未使用品がでてきたが、使えるのだろうか・・・)
コンパクトさが売りであったが、全くコンパクトではない(笑)
手持ちのLX7と比較してもこのデカさ
(LX7だってデジカメとしてはコンパクトではない方だが)
重量は708g(実測値、フィルム残数6枚)と、80Dとそんなに変わらない
細かい仕様など、取扱説明書やカタログを紛失しているので不明
(当時、仕様なんて全く興味もなかったし)
しかし、綺麗な写真が撮れたことは間違いない
デジカメの出現により出番がなくなってしまったが、本当によくできたカメラだと思う
デザインも機能も、デジカメはこのカメラを参考にしているとしか思えない
モノとして隅々まで丁寧に作られていて、実用的かつ洗練されたデザインは、今見てもかっこいいと思う
このカメラは、フィルムの生産も終了してしまったので使えないが、なかなか手放すことができそうもない
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