カメラ初心者で素人ですが、バスケットボール・ミニバスケットボールの写真を撮影しています。
前回設定全般について書きましたが、それぞれについて少し細かく書いていこうと思います。(もし間違い等あればご指摘いただきたく)
今回は、「絞り値(F値)」について書きます。
使用しているカメラはCanon(キヤノン) EOS 80Dです。
ですので、名称等はこのCanon(キヤノン) EOS 80D前提で書いています。
絞り値(F値)って何?
レンズには絞り羽が中にあり、絞り羽の開き具合によってレンズが取り込む光の量が変わります。
この絞り羽の開き具合=レンズが取り込む光の量を数値化したものが、絞り値(F値)です。
下の写真が分かりやすかったです。
(出典はこちら)
絞り値(F値)を小さくすると、絞り羽が開き取り込む光の量が多くなり、絞り値(F値)を大きくすると、絞り羽が閉じて取り込む光の量が少なくなります。
絞り値(F値)を小さくすることを「絞りを開ける」、絞り値(F値)を大きくすることを「絞りを絞る」と言うようです。(知らないと何となく逆の感じがする)
さらに、絞り値(F値)を最も小さくすることを「絞りを開放する」といい、その時の絞り値(F値)を「開放F値」と言うようです。
なお、レンズによって開放F値が異なります。
レンズに記載されている「F1.8」「F2.8」「F3.5-5.6」などがそのレンズの開放F値。
開放F値が小さいレンズは「明るいレンズ」と呼ばれています。
絞り値(F値)が変わると何が変わるの?
絞り値(F値)が変わると、次の2つが変わってきます。
1)シャッタースピードが変わる
2)ピントの合う範囲(奥行)が変わる
シャッタースピードが変わる
絞りを開けて絞り値(F値)を下げると、シャッタースピードが速くすることができる。
体育館でのバスケや室内スポーツ写真の撮影では、絞り値(F値)を下げシャッタースピードを速くして撮影することになります。
絞り値(F値)を極力下げたいので、レンズも明るい単焦点レンズCanon EF85mm F1.8 USMなどの「F1.8」のレンズを使用し、基本的に開放F値である「F1.8」で撮影しています。
「F1.8」で撮影したサンプルを参考までに。
(修正は、目線とリサイズのみ)
・カメラ:Canon EOS 80D
・レンズ:Canon EF85mm F1.8 USM
・シャッタースピード:1/640秒(シャッター優先AE)
・絞り値(F値):F1.8
・ISO感度:3200(オート)
ピントの合う範囲(奥行)が変わる
これは、説明するよりサンプルを見た方が分かりやすいと思います。
(先日のセンサーにゴミが付いた状態の写真)
<F1.8>
<F2.8>
<F4.5>
<F8.0>
<F11>
<F22>
絞り値(F値)が小さいと、ピントが合う範囲(奥行)が狭くなります。
手前のライト部分しかピントが合っておらず、後ろの方はボケています。
絞り値(F値)が大きいと、ピントが合う範囲(奥行)が広くなります。
F22まで絞ると、後部のテールフィンまではっきり写っています。
このように、絞り値(F値)をいじることで、映像表現の幅を広げ、思い通りの写真を撮るということですが、バスケや室内スポーツ写真の撮影においては映像表現はあまり関係なく、まずはブレずに撮れることが大前提なので、気にせず極力絞り値(F値)は下げてシャッタースピードを速くして撮影するのがいいと思います。
注意点
じゃあなぜ説明したかと言うと、このピントの合う範囲が変わることで、バスケ撮影においても、注意すべきことが二つあるからです。
・ピントが合う範囲が狭く、狙った選手にピントが合わないことが多々あります。
手前の人にピントが合っちゃったとか、体育館の壁がクッキリとか、まぁそんな写真を量産する。めげない気持ちが大切です。
・チームの集合写真は、絞り値(F値)を上げないと全員を綺麗に撮れません。
これは、気を付けないと、後ろの選手達がボケボケになってしまいます。
(自分も、最初の頃は失敗が怖く、保険としてスマホでも撮影していました)
集合写真は、F5.6からF8.0で撮ると全員が写ると思います。
まとめ
体育館でバスケ・ミニバスや室内スポーツの写真を撮影する場合、「絞り値(F値)は極力下げ」てシャッタースピードを速くして撮影がいいと思います。
本当は、開放F値ではなく、少し絞った方が画質がいいらしいが、今の自分では撮れてナンボなので。
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