カメラ初心者で素人ですが、バスケットボール・ミニバスケットボールの写真を撮影しています。
前回設定全般について書きましたが、それぞれについて少し細かく書いていこうと思います。(もし間違い等あればご指摘いただきたく)
今回は、「撮影モード」について書きます。
使用しているカメラはCanon(キヤノン) EOS 80Dです。
ですので、名称等はこのCanon(キヤノン) EOS 80D前提で書いています。
撮影モードは何を使う?
暗い体育館でバスケや室内スポーツの撮影をする場合、撮影モードは「シャッター優先AE(Tv)」を使います。
「シャッター優先AE(Tv)」を使用して、できるだけシャッタースピードを速くして撮影します。
「シャッター優先AE(Tv)」って何?
「シャッター優先AE(Tv)」は、シャッタースピードを自分が決めることができ、自分で決めたシャッタースピードに合った絞り値やISO感度をカメラが決めてくれるという半自動モードです。
シャッタースピードだけ指定すればよいので、自分のようなカメラ初心者でも決して難しくはありません。
設定方法
シャッタースピードは次のように指定します。
1)カメラの左上部にあるモードダイヤルを回し、「Tv」を選びます。
(右の白い印に合わせる)
2)被写体に向けてシャッターボタンを半押しにします。
そうすると、ファインダーの下の部分に、シャッタースピードや絞り値などの設定値が表示されます。
3)カメラ右上部のシャッターボタン手前のメイン電子ダイヤル(そういう名称らしい)を回し、シャッタースピードを決めます。
4)撮りたい写真に合わせて、シャッタースピードを決めます。
下の写真で「500」と書いてあるのがシャッタースピードです。
1/500秒の分母の数字だけが表示されますので、数字が多い方が、シャッタスピードが速いということになります。
なお、暗い体育館でバスケや室内スポーツ写真を撮影する場合は、シャッタースピードが「1/500秒」より速いと、選手の動きが止まった写真を撮ることができます。
これで、自分の決めたシャッタースピードで撮影ができるようになります。
一度シャッタースピードを決めたら、メイン電子ダイヤルを回すまで固定されます。
それ程難しいことではありません。
※なお、上記は写真を撮るためにライブビューにしてその液晶画面を撮影しています。
そのため、ファインダーで見た場合と若干見え方が違いますが、だいたいこんな感じでということでご容赦ください。
シャッタースピードを決めれば、後はカメラ任せ
シャッタースピードを変えると、カメラが適正な明るさで写真が撮れるように設定を変えてくれますので、カメラお任せでかまいません。
下は、シャッタースピードを少しづつ変えて撮ってみました。
絞り値(1.8と書いてある)は変わっていませんが、ISO感度がシャッタースピードに合わせてカメラが自動的に変えてくれています。
ISO感度の設定をオートにしているため、カメラが適正なISO感度になるように自動的に設定してくれます。
・シャッタースピード:1/500秒
・ISO感度:640
・シャッタースピード:1/800秒
・ISO感度:1000
・シャッタースピード:1/1000秒
・ISO感度:1250
・シャッタースピード:1/2500秒
・ISO感度:3200
ここだけは気を付けて
動きを止めたスポーツ写真を撮りたいからといって、シャッタースピードをどれだけでも速くすればいいか、というとそうではありません。限界はあります。
限界を超えた場合は、絞り値が点滅し、適正な明るさで写真が撮れないことをカメラが教えてくれます。
シャッタースピードが速すぎて絞り値が点滅した場合は、点滅しないようにシャッタースピードを遅くしてください。
(あるいは、ISO感度を上げる)
下の写真は、シャッタースピードをめちゃくちゃ速くしてみました。
その場合、赤で囲んだところに本来は適正な絞り値(F値)が表示されるはずですが、シャッタースピードの限界を超えているため絞り値(F値)が点滅しました。
(表示が消えているが、これは点滅しているとういことでご理解ください)
「絞り優先AE(Av)」じゃダメなの?
バスケットボールや体育館で行うスポーツ写真の撮影で「シャッター優先AE」ではなく「絞り優先AE」を使用している方もいるようです。
「絞り優先AE」は、絞り値を自分で決めて、それに合わせてシャッタースピードやISO感度をカメラが自動的に決めてくれるモードです。
一眼レフカメラならではのボケのある写真など、絞り値を自由に設定することで、思い通りの写真が撮れます。
結論から言うと、シャッタースピードを速くして撮影する場合は、「シャッター優先AE(Tv)」の方が楽です。
試してみました。
いずれも、カメラは「Canon EOS 80D」、レンズは「Canon EF85mm F1.8 usm」。
(上記サンプルのように、液晶画面で設定値が表示されている写真を撮っておけばよかったのですが、撮っていないので、実際の写真で)
まずは、「シャッター優先AE」で最も速いシャッタースピードとなるように設定して撮影しました。
(もちろん、体育館ではこんなシャッタースピードにはなりません)
・モード:シャッター優先AE
・シャッタースピード:1/2500秒
・絞り値:F1.8
・ISO感度:3200(オート)
次に、同じ環境で、「絞り優先AE」で絞り値をF1.8にしてみました。
・モード:絞り優先AE
・シャッタースピード:1/125秒
・絞り値:F1.8
・ISO感度:160(オート)
どちらも同じ絞り値(F値)ですが、シャッタースピードは全然違うという結果となりました。(ISO感度を手動で同じ値にすれば、どちらも結果的に同じ絞り値とシャッタースピードにはなります)
モードの名前通り「シャッタースピード」と「絞り値(F値)」のどちらを優先するか、ということなので、楽にシャッタスピードを速くしたい場合は「シャッター優先AE」を使った方がいいと思います。
まとめ
体育館でバスケ・ミニバスや室内スポーツ写真を撮影する場合は、「シャッター優先AE(Tv)」がいいと思います。
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